約 1,885,901 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/46676.html
登録日:2020/12/09 (水曜日) 00 24 48 更新日:2021/04/01 Thu 22 51 36 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 エクソシスト コミックボンボン サイボーグクロちゃん デビル デビルミーくん ミーくん 強敵 悪役 悪魔 憑依 飛田展男 あなたは──デビル…そう、悪魔を信じますか? あなたが信じる信じないに関わらず “悪魔”は、確かに存在するのです… コミックボンボンで連載された漫画、およびそれを原作とするアニメ『サイボーグクロちゃん』に登場するキャラクター。 声:飛田展男 解説 500年前に世界征服のために暴れ回ったと言われる“悪魔”。 何らかの経緯で小さな黒いカプセルの中に封印されていたが、偶然カプセルを見つけた剛の手で封印を解かれたことで復活する。 実体を持たない魂だけの存在らしく、劇中では主に『紫色の光』の姿で描写され他者の肉体に乗り移ることで宿主の力を引き出して操ることを得意とする。 宿主は人間などの生物だけに限らず、劇中ではミーくんの様なサイボーグ、オーサムといった完全なロボットにも取り憑ける為生物、無生物問わない。 取り憑かれると主に額に蝙蝠の様な紋様が浮かび、全身の筋力が膨れ上がって巨体化したり、黒い翼や角などが生えておどろおどろしい姿に変貌する。 原作では実質1話のみの登場のキャラでありながら、その厄介な能力や取り憑かれたミーくんのおぞましい風貌から強いインパクトを残し、 後に制作されたゲーム版やそれを元としたアニメオリジナルにて復活を果たすなど サイボーグクロちゃんの敵役の中でも高い人気と知名度を誇る。 本編での活躍 手に入れたぞぉぉぉ……!! 500年ぶりの人間の身体だぁぁ…! 500年ぶりのシャバの空気だぁぁ…!! また、思う存分……暴れ回ってやるぜぇぇぇぇ!!! 復活した直後に目の前にいた剛に取り憑いたが、自身の老齢の為肉体がデビルの力に耐えきれず自己崩壊し始める。 血飛沫をあげながら自壊する剛の命を救う為、自らの身体を差し出したミーくんへと乗り換えた。 翌日、憑代を手に入れたデビルは何処からかクロの噂を聞きつけ(ミーくんの記憶を見た?)強力な戦闘力を持つクロを世界征服の障害と判断し ミーくんに成りすましてその命を狙うが、速攻でクロに感付かれたうえ翼で飛び回っているうちに電線に引っかかって感電する。 そのままクロにトドメを刺されそうになるが、ミーくんの体を傷付けない様懇願する包帯まみれの剛の姿にクロが驚いた隙に撤退した。 その後、デビルをミーくんの身体から引き剥がして封印するマシンを剛が造り上げたところで再びクロの前に現れ再戦。 ミーくん自身の能力と背中から生やした翼で飛び回る高速移動、更に口からエイリアンの様な牙の生えた舌を伸ばすなど サイボーグとしての機械の力と有機的な生物的な能力で襲いかかる。 しかし、常識を無視したクロの無茶苦茶な戦い方に押され、最後はミーくん自身の剣で口を串刺しにされて動きを止められる。 絶好のチャンスに剛がマシンを向けてデビルの魂を引き剥がす光線を撃つ―――が、偶然飛んできたカラスのカップルに流れ弾が当たって不発。 次の瞬間、ミーくんの何でも斬れる剣を噛み砕いて形勢を逆転。マシンもガトリングで破壊してしまった。 剣を握っていたクロの腕ごと喰らい付いていた為今度はクロの方が身動きが出来なくなり一転して窮地に立たされるが… その時、 や、めろ……!! 引っ…込んでろぉぉぉぉぉぉぉぉ!! なんとミーくん自身の意識が一時的にデビルを抑え込み表出する。 これ以上、自分の身体で剛やクロに迷惑をかけられないと、自らの頭をガトリングを撃ち抜く。 粉々に砕け散りバラバラと地面に散らばるミーくんの破片… 涙ながらにその破片の一つを剛が拾い上げるが…… 次の瞬間破片の一つ一つが小さなミーくん2号に変化。その小型ミーくん2号が一か所に集合することで融合し元通りに復活してしまった。 (アニメ版ではシルエットで済まされているが原作ではかなり生々しくサイボーグでありながら肉塊が溶け合うかのように融合し非常にグロテスク) 完全にミーくんの身体を玩具にして楽しんでいるデビルに遂に怒りが爆発した剛が生身で飛びかかり、馬乗りになって殴打する。 クロも加勢し二人がかりで殴り続ける中、衝撃でミーくんの体内に収容していた、ゴミ捨て場で拾ったかわいいコックさん人形が零れ落ちる。 気にせずそのままミーくんをボコボコニする剛とクロだったが…… ……痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛いっ!!痛いってば剛くーん!! なんとミーくんはいつの間にか完全に元に戻っていた。 そのすぐ傍では、キョトンとした顔でこちらを見ているコックさん人形が… ……そっかー!ミー君に乗り移ったつもりがお腹の中の人形に乗り移ってたんだねぇボクちん♪ アッハハハハハハハハハ、傑作傑作ぅ! ―――――と、油断させておいて、隙ありーーー!!(ベシッ)アァーッ!! 実は取り憑いていたのはミーくん自身ではなく、その体内にあったコックさん人形で二重に体を操っている状態だった。 上記の台詞と共に飛び掛かるものの… 原作では小さな人形でしかなくなったせいで、剛くんとミーくんの感動の再会に大したチャチャも入れられず、この時点でガラスの小瓶に閉じ込められてそのまま一件落着となる。 アニメでは剛くんとミーくんの感動の再会に水もさせないどころか、隙をついて飛びかかろうとしたもののデコピン一発で吹っ飛ばされるものの、 最後の奥の手で人形のまま巨大化。圧倒的な巨体でクロたちを追い詰めるが、 最後は合体したクロとミーくんの攻撃に怯んだところで、元々封じられていたカプセルに吸い込まれて再び封印された。 デビル復活 その後、ゲームボーイカラーソフト『サイボーグクロちゃん デビル復活!!』が発売。 横スクロールアクションで様々な新型のクロちゃん用ウエポン(通称クロポン)を駆使して復活したデビルを追う。 アニメでも41話、42話にて上記のゲーム版を元にしたオリジナルストーリーが作られる。 ゲーム版でははしゃいでいた剛がうっかり小瓶を踏んで割り、アニメでは自力でカプセルを破壊して復活した。 ナナを人質にして連れ去り、マタタビや一つ目地底人といった数々の人物に乗り移りながら追いかけるクロに襲い掛かる。 最後は再びミーくんに取り憑きクロと剣での一騎打ちとなり特製のレーザーソードから放つ電撃でクロを追い詰めるも、 トドメの一撃を間一髪で回避され、再び作られた魂を吸引するマシンに吸い込まれた。 一件落着…と思われたが更にマシンからも力づくで飛び出し最後の足掻きとしてゴミ捨て場の大量のガラクタを寄せ集めて 再び巨大コックさんとなり襲い掛かる。が、こちらも再度合体したクロとミーくんによってバラバラに切り刻まれ、 最後は修復したカプセルに吸い込まれて今度こそ完全に封印された。 乗り移られた人物 ・ドクター剛 物語冒頭で偶然ゴミ捨て場の中でデビルが封印されたカプセルを見つけて封印を解いてしまいそのまま取り憑かれる。 体色が紫色に変色し上半身の筋肉が異様に膨らみ黒い翼と角を生やした不気味な風貌となるが、 老体だったためにデビルの力に耐えられずに体の各所から血を吹き出して自壊し始める。 全身がバラバラになる寸前にミーくんが自分の身体を差し出したため一命を取り留め、デビルからミーくんを救う為魂を吸い取るマシンを3日の徹夜で完成させた。 原作ではこのあたりから剛くんの身体がまんまるになり始めた。 ゲーム版では最後に取り憑かれ自らが作ったデビル剛ロボに乗り込みラスボスとなる。 ・ミーくん 自壊する剛を救う為に自ら体を差し出したお馴染み剛くんの嫁。 ミーくん本来の伸縮するアームや鋭い爪、ガトリングガンなどの装備を使うほか、 背中から生やした翼での高速移動や大きく開いた牙での噛みつきなど多様な能力を駆使する。 後述のコックさん人形と並びデビルの憑代としては彼が最も印象が強く、デビルミーくん状態のフィギュアも制作されている。 ・かわいいコックさん人形 ゴミ捨て場の中からミーくんが拾った可愛い人形。体内に収納した状態だったため、 ミーくんに取り憑いたつもりのデビルも実際は此方の方に乗り移っていた。 二度目の復活以降はこれがデビルの基本的な憑代となり、一般的にデビルと言えばこの姿を指す。 封印されている間に力を蓄えていたのか、今度はコックさん人形の状態でも岩盤を叩き割る、町一帯を暗闇に包み石化させる、 小型のコックさんの分身を大量に生み出し襲いかからせるなど一気に多芸となっている。 ・マタタビ 復活してから最初に取り憑いた相手。コックさん人形の姿に油断したとはいえ取り憑く瞬間は彼でも見切れないほど速い。 体が二回り以上巨体となり黒い羽が生え凶悪な面構えになる。得意のすてるすブーメランもそのまま駆使する。 ・一つ目地底人 かつてクロたちが探検した地底遺跡に生息していた、ロミオ&ジュリエットの主人である宇宙人の同族の生き残りに取り憑いた姿。 体が2倍以上の巨体となった他、牙が肥大化し腕や背中から無数の角を生やしより刺々しい風貌となる。口からは小型の分身を大量に吐き出す。 ・ヘビビンガー 何故かまた桜町に生息していた足の生えた巨大蛇。 背びれがより刺々しくなり足が紫色に変色、更に口からは炎まで吐けるようになっている。 しかし弱点は相変わらずのおスネちゃん。 ・オーサム&コサム 海の底で静かに暮らしていたロボ親子。飛行形態のウイングが紫色の悪魔の羽に変化し角が生えている。 元々の強さからか、性格が狂暴化しクロに八つ当たり気味に襲い掛かるもののオーサムママのみ元々の自我が残っているように見える。 強靭なボディの屈強さと巨体、口から吐くなんでも溶かす液で執拗にクロたちを追い掛け回す。 追記・修正は魂を吸い込まれながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 確か「ハンニャ~ホンニャ~キェェェェ!」と豚を(ミンチにして)丸飲みにしようとしたりクロちゃんが「お前ロボダッチみたいだぞ」と突っ込まれた回だっけ? -- 名無しさん (2020-12-09 06 53 47) ↑ そうそう。ブタのくだりではクッソ笑ったわw -- 名無しさん (2020-12-09 07 06 16) うおお豚を丸のみできない!→そうだミンチにすればできるぞ!の勢いはどうしても笑う -- 名無しさん (2020-12-09 13 23 01) アニメのデビル復活は有限会社自衛隊の隊員が我々の出番と意気込んでいたのに隊長が退避命令出して逃げたな -- 名無しさん (2020-12-09 16 06 26) うーんただのチャーシュー製造機で終わっちゃったかもしれん…→アレ?一度開放すると固定しちゃうみたいだな?にクッソフイタ小学生時代 -- 名無しさん (2020-12-09 23 17 23) 憑依能力持ちの悪役にしては脳筋な気がする。 -- 名無しさん (2020-12-10 06 21 02) こんなんとかヘビビンガーとかが跋扈してる世界だし、剛くんの世界征服なんて元々無理ゲーだったな。 -- 名無しさん (2020-12-10 22 36 26) 42話でのデビルの断末魔「 クギギギギィィィ~ッ!これで終わったと思うなよォ~! 必ず、この世界を支配してやるる~.....って、ジョーダンだからね、出して!おねがい!ハンセイ シテイマス....ゴメンナサイ!すいません!すみませぇぇ~んんん!スミマセェェェェ~ンンンン( 嘆き 悲願 )!!!」 -- 名無しさん (2020-12-10 23 01 31) ↑ 6 7クロのツッコミがまた的確で笑えるんだよねw「なんか悪魔寄ってきそうだな」「無理すんなって、多分やりかた間違ってるし」「お前いっぺん頭冷やせ」 -- 名無しさん (2020-12-16 22 34 35) ミーくんをサイボーグに改造するとき悪魔とも手を組むと発言したりミーくんを強化するパーツが悪魔のチップだったり悪魔と縁がある剛くん -- 名無しさん (2021-01-01 18 32 59) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/5076.html
サイボーグクロちゃん ~デビル復活!!~ 【さいぼーぐくろちゃん でびるふっかつ】 ジャンル シューティングアクション 対応機種 ゲームボーイカラー(専用) 発売元 コナミ 開発元 コナミコンピュータエンタテインメント名古屋 発売日 2000年3月23日 定価 4,500円(税込) 判定 なし ポイント サイボーグクロちゃん初のゲーム化ゲームとしては薄味だが人気はあった模様CMにアニメタイアップとバックアップは万全間を置かず続編も登場したが知名度は… サイボーグクロちゃんデビル復活!! / ホワイトウッズの逆襲 / 帰ってきた 概要 あらすじ 評価点 賛否両論点 問題点 総評 その後の展開 余談 概要 コミックボンボンの看板的なキャラクターとして有名だった漫画『サイボーグクロちゃん』初のゲーム化作品。 原作でミーくんの身体を乗っ取ったゲスト敵役「デビル」が復活し、クロちゃん達に戦いを挑んでくるというもの。 ゲームの舞台は原作に登場したものばかりで、ボスキャラはほとんど原作のレギュラー・準レギュラーキャラに取り憑いてデビル化させている。 ゲームはスタンダードな強制横スクロールシューティングアクション。 背景にカーソルを合わせるとビルなどの建造物や空飛ぶ敵を攻撃、カーソルを下に下ろすとプレイヤーが走っている目の前の敵に攻撃出来る。 ボスパートのみ完全なアクション画面となり、ほとんどがスクロールしないバトル面となる。 クロちゃんは、クロポン(クロちゃんウェッポンを略したものと思われる)と呼ばれる武器を装備させることが可能となっている。 内訳はメインスロット(射撃)に2つ、サブスロットに1つ(近接)、ガードスロットに1つとなっている。 また、ステージ攻略前には毎回キャラクターを選択することが可能だが、ノーマルのクロちゃん以外はほ隠しキャラなため最初は使えない。 あらすじ いつものように悪巧みをしていたドクター剛とミーくんだったが、うっかり剛がデビルを封じ込めたビンを割ってしまい、デビルを蘇らせてしまう。 蘇ったデビルはマタタビに乗り移り、ナナをさらっていってしまった。 ナナを救うため、そしてオスネコの誇りのためにクロちゃんはデビルを追い詰めていく。 評価点 原作のネタは結構頑張って盛り込んでいる。 例えば1面のデビルマタタビは、原作におけるクロちゃんとの決闘で見せたヘリコプター切りが攻撃手段になっている。 破壊率100%を目指すのはやりごたえがあり、それだけ見ればそこそこの難易度。 建物などはクロポンなどのアイテムが眠っているため、目指して損はない。 最強武器さえ手に入れてしまえば難易度はグッと下がる。その代わり、最強武器で町を壊しまくるのはなかなかに爽快。 クロポンの種類が結構豊富。 ポケットモンスターなどで当時流行っていた収集要素を形を変えて加えたものであると言っていい。 ただしその多くの武器は+1、+2と武器のレベルが記されているだけのものも多い。 イベントイラストは結構漫画に忠実で、よく描けている。 ただトレースしただけのものが多いが、ゲームボーイというと絵柄がイマイチ再現できていない作品も多かったため、これは地味に努力が感じられる部分である。 賛否両論点 難易度が低く、プレイ時間も長いとはいえない。 ただし、前述の通り、破壊率をあげようとしてやり込んだ場合は別。 問題点 キャラクターは5人選べるが、そのうち3つはコスチュームチェンジにすぎない。 使用できるキャラクターはクロちゃんとミーくんのみ。また、隠しキャラのマジギレクロちゃん以外は能力に変化は特にない。 マジギレクロちゃんは常時暴走モード(端的に言えば攻撃力があがった状態)というチート級キャラで、ゲーム難易度を一気に下げる。 シャイなワンちゃん(*1)は一応外見上他と大きく異なるので、別キャラを使っている感はある。 別キャラを使っても、ストーリーに変化はない。 通信対戦の内容は微妙で、しかも負けた方はクロポンを奪われてしまう。 内容はただ強いクロポンを押し付け合うだけのゲームで、ゲームの腕前というより武器を見せびらかすためのモードという感が強い。 しかもこれを開放するには全ステージ破壊率80%を達成しないとモードそのものが出てこない。 恐らくそれだけのアイテムを入手していないとクロポンの奪い合いが発生しないため、そのための措置と思われる。 イメージイラストと実際のゲームオリジナルキャラのデザインが噛み合っていない。 特にデビルマタタビなどは、イメージイラストでトゲ付きの首輪をつけたりかなりデザインが変わっていたのだが、ゲームでは反映されていない。 アニメ版でもこの点は同じで、アニメは確かにゲームに忠実な内容となった。 総評 当時の読者としては念願となる、クロちゃんを操作出来るゲームが登場となった。 しかしあくまで子供騙し感も否めない内容で、ゲームボーイということもあって内容は薄めである。 その後の展開 これでも売り上げは良かったようで、続編として『ホワイトウッズの逆襲』が発売した。 さらにアニメ終了後、プレイステーションソフト『帰ってきたサイボーグクロちゃん』まで前触れ無く登場し、ファンを喜ばせた。 余談 TVアニメではタイアップとして2話連続で放送された。ゲームで登場する武器を惜しげも無く登場させた作品であるが、構成は異なる。 ゲームとタイアップしてオリジナルストーリーを展開するという、なかなか珍しいエピソードである。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/816.html
苦労の末ルイズが呼び出したのは奇妙な金色の物体だった。 形状は正四角錐をなしており、垂直断面には取っ手のように金属のリングが取り付けられている。 ルイズにはそれはただの悪趣味な置物にしか見えなかったが、教師コルベールに自らが呼び出したそれと契約を交わす様強制されてしまう。 当然ルイズは抗議するが、使い魔召喚の神聖性を理由に召喚のやり直しは認めてもらえず、しぶしぶその物体と契約を交わすルイズ。 一瞬使い魔のルーンが浮かぶものの、その物体に吸い込まれるようにして消えてしまった。 当然他に何の変化もなく、奇妙な置物でしかないそれを抱えて失意のなかルイズはとぼとぼと教室へと戻ったのだった。 拳大のそれは手で持ち歩くには面倒であったし、ポケットにも入れ辛い。 そのためリング状の突起に鎖を通してペンダントのように首から下げることにしたルイズは、部屋を出た直後キュルケに。更に教室では意地の悪い生徒たちから己の使い魔を笑われた。 悔しかったが、何も言い返せず、こんなもの部屋に置いてくれば良かったと後悔した。 錬金の授業で爆発を起こしたルイズは罰として教室の片付けをさせられ、更に不機嫌になった。 片づけが終わった後食堂へと向かったルイズは、そこで昼食を取る。 その時ルイズはギーシュがメイドへ絡むのを見かけた。 一部始終を見ていたルイズは、どう考えてもギーシュの自業自得であり、メイドにしているのは八つ当たりでしかないと思ったが、機嫌が悪かったし、平民のメイドをわざわざ庇おうなどと「ルイズは」思わなかった。 その後何事もなく一日を終えて部屋に戻ったルイズは、鎖から首を抜いてその置物を部屋の隅に乱暴に放り出した。 こんなものは持ち歩いてもしょうがない。使い魔が死ねば再召喚できるのだ。虚無の曜日にでも準備してこんなものは破壊してしまおう、と思ったのだ。 そうしてルイズは眠りに就いた。 深夜、熟睡していたはずのルイズはむくりと起き上がり、夢遊病のように部屋の片隅へふらふらと歩み寄ると、そこに投げ捨てられていた置物を取り上げ、自らの首に掛け直したのだった。 ―――同刻、ギーシュ・ド・グラモンは自室にてすやすやと眠りこけていたが、いつのまにか響き始めたノックの音で目が覚めた。 こんな夜中に何事かと思って戸を開くと、そこにいたのはルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢その人であった。 ギーシュは彼女を特別意識したことはなかった。 大貴族の令嬢である彼女であったが、魔法無能者の「ゼロ」として見下す家柄だけは良い劣等性、と言う程度の認識しかもっていなかったが、夜遅くに寝巻き姿で自分の部屋を訪れたとなれば話は別であった。 ギーシュは自分に、特に異性に対する自分の魅力には自身を持っていた。 ルイズは同年代の少女たちと比べれば発育は悪い方だ。 しかし、彼女の抜きん出た美少女と表現しても差し支えない容貌は、薄手の寝巻き姿が背徳的な扇情さを醸し出しており、深夜の自室であると言うことと、彼女が高貴な血筋であるということもあって若いギーシュの脳から、抑制心というものを簡単に吹き飛ばす威力をもっていた。 この時点で彼女を拒否する、と言うことは完全に思考から消えていたギーシュであったが、即座に襲い掛かるような真似は彼の美意識が許さなかった。 まずはルイズのはしたない振る舞いをたしなめ、次に彼女にそのような振る舞いをさせてしまった自分の魅力を詫び、しかるのち彼女を「いただこう」と都合の良い段取りを考えていたが、ルイズによってそれは阻まれることになった。 彼女はまず、余計なことを言われないようその愛らしい唇の前に人差し指を立て、沈黙を促すジェスチャーをする。 ギーシュがそれに頷くと、ルイズは彼の耳に唇をよせ囁く様に言う。 「ヴェストリの広場に来て」 そう言って、ギーシュが止める間もなくルイズは歩きさってしまう。 一瞬呆気に取られたギーシュだったが、ルイズはもう少しロマンスのある手順を求めているのだと思い直し自分を納得させた。 肩透かしを食らったが、あせる事はない、ほんの少しお楽しみが延びただけのことだと思って彼は広場へと着て行く服を選び始めたのだった。 彼が広場に着いたとき、ルイズは既に広場の中央で彼を待っていた。 彼女は先程の格好にマントを羽織っただけの格好で、そう寒い季節ではないとはいえ、月明かりの下でそれはいかにも頼りない。 「やぁ、待たせてしまったねルイズ。そんな格好で寒くはなかったかい?」 「良いのよギーシュ、気にしないで。それより、ねぇお願いがあるの」 「なんだい?何でも言ってくれたまえ」 「私とゲームをしましょう」 「ゲーム?」 「そうよ、ルールは簡単」 そう言って自らの杖を取り出すルイズ。 「決闘をするのよ。そして、勝った方は負けた方を好きにできる。ね、簡単でしょ?」 その突然の提案にぎょっとしたギーシュだったが、すぐに理解した。 決闘と言って杖を持ったとして、ゼロのルイズに勝ち目等あるはずがない。 つまりこれは、ただ自分を好きにしていいというのではあまりにもはしたないから、それを繕う為に言い出したゲームなのだと。 勝利の報酬を思ってギーシュは小鼻を膨らませながら、しかしがっついた印象を与えないようあえて反論をする。 「決闘だなんて、かよわい女性を相手にそんな事をする理由がないよ」 「ふふ……そう、理由が必要なの。ならこういうのはどうかしら?貴方は昼間食堂でメイドを叱っていたでしょう?私はあれは八つ当たりだと思うの。だから貴方のことが許せなくて、決闘を申し込むのよ。当然私が勝ったら貴方に罰を与えるわ。どう?」 人は本当のことを言われると怒り出すものである。 自らの所業を八つ当たりと言い表されて、不快に思ったギーシュは彼女にちょっとお灸をすえてやろうと思った。 力によって相手を屈服させてモノにするということに原始的な興奮を覚えたのも事実だった。 「良いだろう。そういうことであれば、君の思い違いを正してあげようじゃないか」 ギーシュは自らの杖である薔薇の造花を取り出す。 ルイズは一歩、二歩、しめて七歩歩いて間合いを取った。 「さ、始めましょう。貴方の番よギーシュ。貴方の手札を呼びなさい」 まったく淀みない口調でルイズは言う。 もちろんこれは勝負などでは無いのだから、彼女が怯える必要などあるわけがない。 しかしギーシュは彼女に怪我はさせないまでも、少し驚かせ、怖がらせてやろうと思った。 「では、使わせてもらおう。僕の魔法を!いでよ、ワルキューレ!」 ギーシュが薔薇を振るうと、その花弁が一枚はらりと舞って、見る間に槍を持ち鎧をまとった女戦士を形作る。 所詮箱入りのお嬢様。この槍を顔の間近まで突き出してみせればきっと怯えて止めてくれと頼んでくるに違いない、とギーシュは思った。 「呼んだわね。では私のターン」 ルイズは杖をマントの内側へとしまうと、入れ替わりにトランプのようなカードを取り出した。その数5枚。 そしてその中から1枚を引き抜いて、空中へと放りなげる。 「【エルフの剣士】を攻撃表示で召喚!」 放たれたカードが光り輝き、まるで召喚のゲートのように広がったと思うと、次の瞬間剣と盾で武装したエルフが現れた。 「な、なんだってぇーーーーっ!!!??」 ギーシュの叫びがヴェストリの広場に響き渡るが、観衆無き決闘の場でそれを聞くものはギーシュ自身と、ルイズしかいなかった。 そのルイズはギーシュの驚愕など僅かも気にかけず更に1枚のカードを手札から抜き取り、手前に置くような動作を見せると、カードは空中にぴたりと固定された。 「更に、場にカードを1枚伏せてターンエンド」 ギーシュはわけがわからなかった。 ちょっとルイズをからかって、その後は勝利の報酬が待っているだけのゲームだったはずなのに、なぜエルフが! エルフ!まさか、エルフがこの学院へと侵入し、ルイズに取り付いたのでは!? 混乱するギーシュへとルイズが促す。 「どうしたのギーシュ。貴方の番よ?何もしないのならこちらの番にうつらせてもらうけれど」 ここへ来ても一切乱れぬルイズの声とは対照的に、動揺が聞いて取れるギーシュの声が返される。 「きっ、君はっ、こんなっ、エ、エルフだなんて!」 「いやねぇ、これはゲームなのよ。そんなに怯えないで。これはあくまでゲームの駒。勝手に行動したりはしないわ」 そう言って【エルフの剣士】を見るルイズ。 その視線を追ってギーシュもそれを観察する。確かに、顔を伏せ静かに佇む其の姿はルイズの命令を待つ駒のようにも思えた。 しかしだからこそ、それを平然と従え、冷たい目でギーシュを見るルイズの異様さがここへきて恐ろしい! 「ルイズ!馬鹿なことはやめるんだ!エルフに組するなんてただじゃ済まないぞ!」 「やめるですって?それは無理よギーシュ。私も貴方も既にゲームの盤の乗ってしまった。決着がつくまでこの盤から降りることはできないの」 「なんだって!?」 辺りを見渡すギーシュ。 しかしヴェストリの広場の外は闇に包まれている。夜だから、ではない。 当然見えるはずの各塔の明かりすらいつの間にか見えなくなっていることにやっと気づいたのだ。 「わかった?貴方は無事にここから出るには、私に勝つしかないのよギーシュ」 「うぅ……」 短い間に様々なストレスに晒されたギーシュの精神は既に限界を迎えていた。 そして耐え切れなくなった心は、眼前の脅威へ全力で攻撃することを選択する。 無我夢中で薔薇を降り、更に6体のワルキューレを造り出し、ギーシュは声を張り上げた。 「ワルッッキューレッ!あのエルフを攻撃しろォォォッ!!」 7体の青銅の女戦士が、一斉にエルフの剣士へと肉薄する。 それを見たルイズは唇を歪めて微かに笑い、小さくこう宣言する。 「トラップカード発動。【聖なるバリア・ミラーフォース】」 ルイズがそう呟いた瞬間、空中に伏せられていたカードが躍り上がって光を放つ。 その光が七つに分かれ、ワレキューレ達を襲う。光が収まった時、ギーシュのワレキューレ達は唯の一体も残さず消滅していた。 「あ、あ……僕の、ワルキューレ……」 呆然と呟くギーシュを尻目にルイズはゲームを続ける。 「そして私のターン。ドロー、並びにエルフの剣士、ギーシュにダイレクトアタック!」 ルイズから初めて下された命令に、エルフの剣士は忠実に従った。 ギラリと手にした刃を光らせて、ギーシュへと襲い掛かる。 「ぎゃああああああああぁぁぁっっ!!!!!」 剣士の刃に切り裂かれたギーシュは、奇妙なことに怪我は負わず、血の一滴もでなかったが、しかし凄まじい痛みがギーシュを襲い、頬が裂けんばかりに開かれた口からは絶叫が放たれた。 「ふ、ふ、ふ、ギーシュ。貴方の負けね……」 痛みにがくりと膝を突いたギーシュに、無造作に歩み寄るルイズ。 エルフの剣士はいつの間にか姿を消している。 「負けたからには『罰』を受けてもらわなくっちゃぁね」 「あ、あ、あ、、、」 恐ろしい恐ろしい恐ろしい。 ギーシュは見た。ルイズが胸に下げたペンダントに刻まれているのと同じ文様の「眼」が、ルイズの額に浮かびあがってギーシュを見下ろしているのを。 「罰ゲーム!」 ルイズが宣告し、その指でギーシュを指し示す。 ずぶり、と音をたててギーシュの精神に穴が開き、その心が穴中に落ちて行った。 ―――次の日、ルイズが自室のベッドで眼を覚ますと、放り投げたはずの千年パズルがテーブルの上に置かれていたので、何故だろうと頭を捻ることになった。 ギーシュは意識不明の状態で発見され、その意識は数日の間悪夢の中を彷徨い、眼が覚めた時には何も覚えていなかったという。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/23996.html
登録日:2011/12/26 Mon 02 48 22 更新日:2024/07/23 Tue 22 46 42 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 よーし、主砲発射ー! サイボーグクロちゃん ミーくんのパシリ 中博史 中松 千葉一伸 核 核ミサイル 民間自衛隊 浅い底力 細井治 自衛隊 軍人失格 隊長 「みんなやってるよ戦車でドライブなんて」 「よし!核発射!」 CV 中博史(長男)千葉一伸(次男)細井治(三男) 中松はサイボーグクロちゃんの登場人物で自衛隊の隊長。 すぐに核(ミサイル)を発射しようとする。今の世だったら絶対抗議が来そうである…。 ミーくんが隊員達に「何でこんな奴が隊長なんだ撃ち殺せよ!銃持ってんだろオマエら!」と言った時に「そうしたいのはヤマヤマだが……。」と言われている辺り部下にあまり信頼されていない模様。 更にはヘビビンガー捕獲作戦において部下に敬礼されていないあたり尊敬もされていない模様。 また民間人にも信頼されていないどうしようもない人物。 本当に国を守る自衛隊員としてのモラルがない…。 初登場は剛くんが作ったオーサムがコサムを探して街に繰り出してしまった時で、オーサムに戦車を蹴られて横転し「わ…我々の底力を……」「あへー!」と叫んでいた。 また、部下の戦車が何でも溶かす液で溶かされていた。 ちなみにこの時はまだクロ達とは出会っていない。 クロ達との出会いはクロとミーくんがロミオと鬼ゴッコをした時で、ミーくんが河原でロミオを探している時に遭遇した。 この時私用で戦車を使ってドライブをしており、暇になったのか核を発射しようとした所でミーくんに飛び蹴りを入れられた。 そして「人の道ってモンを教えてやらぁ!」とミーくんにキレられ、以後ミーくんに命令されては(主に部下が)出動している。 「ミーくんが山で遭難したから迎えに来てくれと言ってます」 「行ってやれよ(ボソッ)」 「なぜだ!?何故我々はネコに使われている!!」 ゴローが街で巨大化した時や怪物になって暴れていた時も一応出動してゴローに向かって発砲をしようとしてクロに蹴られたり、実際に発砲もしていたが全く役に立っておらず民間人に馬鹿にされ、しょんぼりしていた。 実質彼が活躍したのはミーくんの命令でロミオを追い詰めたぐらいである。 アニメではオリジナル回があったせいか漫画よりも出番が多く、名称も自衛隊ではなく“民間自衛隊”になっており中松は会社のオーナーの息子で隊員はその会社の社員となっている。 核を所持している設定はメガトンミサイルを持っている設定に変わり、中松が登場した時のミーくんのセリフは朝八時の放送では流石にまずかったのか「辞めさせろよこんな奴!!」に変わっていた。 またアニメでは ミーくんに怒られて撤退 コタローの空母に突撃するもミーくんの命令ですぐに撤退 クロを倒す作戦を立てるも最終手段はミサイル 三億円の一割を貰うために必死になる そもそもミサイルは個人所有の私物 等キャラがある意味漫画よりも酷くなっている。 ちなみにアニメの中松は陸軍・海軍・空軍と三人兄弟で空軍が長男、陸軍が次男、海軍が三男である。 追記・修正はネコに飛び蹴りを入れられる前にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 三男はまともなんじゃなかったっけか? -- 名無しさん (2014-05-15 18 56 57) 中松はともかく部下は優秀だと思った -- 名無しさん (2014-05-15 18 58 46) 三男は原作にいないんだよ… -- 名無しさん (2015-11-22 14 49 48) ↑どっこい、新装版のおまけで弟登場 -- 名無しさん (2015-11-22 14 54 40) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3383.html
ルイズとその使い魔として召喚された猫耳少女・南波の2人は、学院の温室でキノコ狩りをしていた。 「あったー! ほら見て見て!」 そう言って南波が差し出したキノコは、鼻にツンとくる異臭が漂い傘が蕩けかけていた。 「……真面目にやる気あるの?」 「えー!?」 取ってきたキノコを投げ捨てたルイズに不満そうな南波。 「それにしてもタバサちゃんも来ればよかったのにね」 「用事があるって言ってたから仕方ないわよ」 そう肩をすくめたルイズだったが、最初からタバサを誘ってはいなかったのだ。 「きっと残念がってるから今日の話はしないようにしましょ!」 「ルイズちゃんやっさしー!」 「そっ……、遭難したー! まだ2レスしか経ってないのに遭難しちゃったよ!」 「うるさいわね。落ち着きなさいよ」 「私のせい? 『そうなん』です。なんちゃっ――」 「落ち着けー!」 この状況で笑えないギャグをかました南波に、ルイズは容赦無く魔法で吹っ飛ばした。 遡る事30分前。 南波はルイズの手を取って今にも崩落しそうな崖の先端部に生えているキノコを取りに行き……、 お約束通り崖が崩落、2人は断崖絶壁から落下した。 さらにその下を流れる激流の川に流されて、熱帯性の植物が繁茂するこの場所に漂着し現在に至る。 「ここどこ? ジャングル?」 「私が聞きたいわよ!」 ――グキュルルル~…… 朝食から数時間、そろそろ昼時という事もあって南波の腹の虫が盛大に泣き声を上げた。 「お腹空いたなあ……。そういえば、さっき崖で取ったキノコ……」 南波が懐からキノコを取り出した瞬間、ルイズはそれを神速の速さでひったくり、 「! ……あんたほんっとーにキノコを見る目が無いわね! この毒々しい色、臭い! どう見ても毒キノコよ! こんなキノコのために私達遭難したの!?」 しかし南波はそんなルイズの言葉に耳を貸さず、 「……ルイズちゃん。そう言ってこのキノコ独り占めする気なんでしょ!」 「!?」 と一口で丸呑みしてしまい、案の定、 「お……、美味しい……」 ばったり倒れ伏してしまった。 「嘘おっしゃい!」 キノコの毒を受け、南波は脂汗を垂らしつつうんうん呻いている。 「大変!! 凄く苦しそう! 毒キノコを食べた時の治療法は……」 ルイズは慌ててなぜか持っていたサバイバルに関する書物から治療法を得ようとするが、その内容は彼女の想像を超えていた。 「……じ、人工呼吸!?」 思わず赤面するルイズだったが決意を固め……、 「そうね、今は一刻を争うんだから仕方ないわ……こ、心の準備が……」 ……たものの、やはり照れからか顔を背けてしまった。 「よし、今度こそ……」 「あ~、死ぬかと思った!」 今度こそ人工呼吸をと思った瞬間、何事も無かったかのように南波がむっくり起き上がった。 「治るの早いわよ!」 「???」 「ルイズちゃん、ごめんね。まさか本当に毒キノコだったなんて……」 「まあ、体が何ともないならいいんだけどね」 体調は回復したものの空腹までは回復しなかったようで、南波は何か食料が無いか周囲を見回していた。 「あ~、お腹空いたなあ……バナナだ!」 とある木にバナナがなっているのを発見はしたものの、実には到底手が届かない。 「でも高いなあ。あ、棒と箱が落ちてる!」 南波は棒を振り回してみたり箱の上でジャンプしてみたりしたが、バナナには手が届かなかった。 その様子を見かねてルイズが箱の上に乗り棒でバナナを叩き落すと、南波は心底感心した表情で手を叩き、 「ルイズちゃん、凄ーい!」 「私にこんな恥ずかしい格好させて……。わざとやってんじゃないでしょうね!?」 ルイズは怒りと羞恥心で赤面しつつ震えていた。 「お腹は膨れたけど、私達帰れるのかなあ……」 俯いて深刻な表情の南波だったが、バナナの皮の山を背にしているためいまいち緊張感に欠ける。 「だ、大丈夫よ! 帰れるに決まってるわ! ……それにいざとなったら私がいるんだから」 自分の言葉に赤面したルイズだったが、 ――アーアアー 「ターザンだ!」 その時既に南波の興味は遠くから聞こえてきた謎の声に向いていた。 「は?」 「凄い! ターザンって本当にいたんだ! こっち来た!」 そして垂れ下がった蔓にぶら下がって2人の前に現れたのは――、 「タバサちゃんにそっくり!」 どう見てもタバサです。本当にありがとうございました。 じー…… さっ じー…… さっ 顔を覗き込んでくるタバサの視線からルイズは必死に顔を背ける。 「なぜ目を逸らすの」 「タバサ、誘わなかったから怒ってるんでしょう?」 「私はターザンだからわからない。でも近々素敵な事が起こる」 肩を竦め無関係なふりをしてさらりと不吉な発言をするタバサ。 「ひぃいいい!!」 「ルイズちゃん、ターザンと知り合いなんて凄い!」 「だから、あんたはわざとやってんの!?」 そんな2人を南波はやはり心底感心した表情で目を輝かせて見つめ、ルイズはまたも怒りと羞恥心で赤面しつつ震えていた。 「こっち」 そう言ってタバサは藪をかき分け2人を先導し始める。 「帰り道も知ってるなんて流石ターザン!」 「……何にせよ助かってよかった……」 「でもルイズちゃんと2人で遭難するの、結構楽しかったよ。また一緒に遭難しようね!」 「まったく、縁起でもない!」 南波を魔法で吹き飛ばしたものの、少し嬉しいルイズだった。 (いつまで歩くのかしら) ルイズがそう思い始めた時、突然ラバサが立ち止まった。 「? タバサ?」 「迷った」 『ええええええ~!??』 「てへ」とでも付けそうな口調でのタバサの発言に、南波・ルイズの悲鳴がジャングル中に響き渡った。 その時、 「ミス・ヴァリエール~!」 そう3人に向かって大声を張り上げる人影――コルベール――がゆっくり降下してきた。 「ミス・ヴァリエール、心配させないでください」 「ミスタ・コルベール……」 「しかし、まさか隣接する人工ジャングル温室に迷い込むとは……」 「何でそんな温室があるのよ!」 翌日……、 「それでね、ターザンがね!」 救出後に書いてもらったサイン片手に心底楽しそうに昨日の話をタバサにしている南波の様子を、ルイズはジト汗を垂らして見ていた。
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/9115.html
今日 - 合計 - 帰ってきたサイボーグクロちゃんの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 17時08分28秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2212.html
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは人生最大の試練に立ち向かっていた。 何せこの使い魔召喚を失敗したら進級出来ず退学もありうる。 まさに背水の陣、ルイズにとっては生きるか死ぬかの瀬戸際と言っても良い。 ルイズは全身全霊を込めて呪文を唱える。 「宇宙の果てのどこかにいるわたしのシモベよッ! 神聖で美しくッ、そして強力な使い魔よッ! わたしは心より 求め、訴えるわ……我が導きに答えなさいッ!!」 呪文の成立とともに目の前が爆発し、煙が辺りを覆う。 すわ失敗かと落胆するルイズだが、その煙が晴れてくると、そこに何かが要る事に気づき喜色満面となるも、煙が 晴れていくにつれ当惑の表情へと変化していく。 召喚された物体は、彼女が思い描いていた使い魔とはあまりにもかけ離れていたからだ。 するとそこにいた物体、手足の生えたりんごは、その渋い顔にマッチした渋い声で言った。 「俺が神聖で美しく強力な使い魔だ」 召喚主であるルイズはおろか、周りで事態を見守っていたクラスメイト、さらには教師であり今まで数々の召喚儀 式を監督してきたコルベール出さえ、あまりの発言に言葉を失い戸惑う。 と、その使い魔は絶妙の間をおいて言い放った。 「ウソだけど」 ルイズは素早く足を上げると、思いっきり踏みおろした。 果肉と果汁が飛び散り、見るも無残な轢殺死体が出来上がる。 内心の怒りの為かさらに何度か踏みにじり、完全に粉砕すると何事も無かったように再び呪文を唱え始めた。 「宇宙の果てのどこかにいるわたしのシモベよッ! 神聖で美しくッ、そして強力な使い魔よッ! わたしは心より 求め、訴えるわ……我が導きに答えなさいッ!!」 見た事も無い服装をした平民の使い魔が召喚されたのは、その後しばらくたってからであった。 完 -「極楽りんご」より
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/143.html
* なんでも切れる剣 ご存知、クロちゃんとミーくんの愛用武器。普段は彼らの盲腸の辺りにしまわれている。 なんでも切れる剣、といいつつも切れない物も普通にある。 ロワ内では普通の大剣、という扱いです。 カミナに支給 めぐみの消防車 クロの一番弟子(自称)鈴木が好きな消防士めぐみの愛車。 仕事だけでなくなぜかピクニックといったプライベートにも普通に使っている。 車のフロントにはブタバナと角があしらってあり、その姿はゲルググそっくり。 これはめぐみ(というか作者)がガノタ(ガンダムオタク)ゆえの違法改造。車検はもちろんアウト。 かつて本当にゲルググに変身する機能をつけられたこともあったが、このロワイアルではさすがに禁止。 ジンに支給 大工道具一式 マタタビ本人に支給。 中身はノコギリ、カンナ、金槌、ノミ、釘 。 マタタビにかかればどんな大工仕事もお茶の子さいさい。 現在、温泉を建て直し修理中。 マタタビのマント マタタビの羽織って居るマント マタタビ本人支給 マタタビ 何の変哲も無い、ごく普通のマタタビです。 疲れた旅人がこれを食べた所、元気が出てまた旅が出来るようになった…という逸話は有名ですね。 この逸話の通り、食べればちょっとは元気が出るかもしれません。 ちなみに、私達の良く知っているキウイフルーツもマタタビ科の植物なんですよ? 以上、CV遠藤綾でお送りいたしました♪ 鴇羽舞衣に支給 トリモチ銃 クロがまだキッドと呼ばれていた頃、マタタビたちが住んでいた集落を襲ったネコキャッチが使っていた銃。 ネコを一発で行動不能にさせる能力はあるが、人間相手にどれだけ効くかは未知数。 だが、崩れかけたビルに向けて発射し、コンクリートを破壊したという実績がある。 パズーに支給 瀬戸焼の文鎮 ロミオが結婚式の引き出物に用意した自分がモデルも文鎮 とてつもなくでかくミー君でも動かせなかった 詳しくはこちらでttp //www.nicovideo.jp/watch/sm266392 予断だが原作では有田焼である 枢木スザクに支給 すてるすブーメラン マタタビの愛用する武器。その威力は凄まじく、カラスだろうが家だろうが飛行機だろうが問答無用でぶった切る。 「すてるす」と名前が付いてはいるが、本当にステルス機能があるのかどうかは不明。 詳しくはこちらでttp //www.youtube.com/watch?v=dk4f3q1hVfc ヨーコに支給 ダブルキャノン 異世界サバイバル編にてゴーくんが作り上げた武器。異世界独自の素材で出来ている為、非常に軽い。 四角い形状で、その名の通り二つの銃口が並んで存在している。 ガトリングガンと同じく片手にはめ込むタイプで、引き金を引く毎に上と下のそれぞれの銃口から弾丸が発射される。 その威力は強力無比で、異世界編のラスボス、バイスの体に一撃で風穴を開けるほど。 (ただしこれは原作のみ描写で、アニメ版には放送コードに引っかかった為か穴が開く事は無かった。 それでも原作と同じくバイスへのトドメとして使われている為、威力は同程度だと思われる) エドワード・エルリックに支給 無限エネルギー装置 コタローの父が発明したスケールの大きい装置。これを上手く使えばクリーンなエネルギーを常に生み出すことができるが、 悪用すると地球が一つ消し飛ぶと言われている。バラバラにされていた部品が全て組み上げられた状態。 だが、装置の核である『X装置』だけは外されている。 高嶺清麿に支給 犬のぬいぐるみ ミーくんが変装のために使用する、どこか間の抜けた感じのする犬のぬいぐるみ。 元々はミーくんが初恋の相手である、とある捨て犬に告白する為に使われたもの。ちなみに初恋の結果は結果は悲しい失恋でした。 スカー(傷の男)に支給 マタタビの目玉入り瓶 クロが昔マタタビから抉り取った目玉を保存していた瓶。見た目は結構グロテスク。 クレア・スタンフィールドに支給 X装置 無限エネルギー装置の核となる装置 エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世に支給 ガトリングガン クロちゃん、ミーくんの代名詞とも言える武器。 本作では初期状態で30秒ほど銃弾を連射できるという設定。 マガジンがあれば補給も可能(あるかどうかは不明) ランサーに支給 クロちゃんスーツ+マスク コタローくんが作った黒猫スーツとクロちゃんに似たマスク。 絶縁・防弾仕様でちゃっかりしている。 剛博士のために作った大人用もある。 ランサーに支給 以下、ネタバレを含みます +開示する オーサムコサム 剛博士の作ったクロを倒すためのマシン。名前の通りオーサムが親機でコサムが子機。 しかし子機のコサムは「オーサムコサム」のギャグをやりたかっただけであまり使えない。 二機共なんでも溶かす液を吐くことができ、飛行も可能。 G-3/空港コンテナに隠されていたが、選ばれなかったため破棄された。 ヘビビンガー 南米アマゾンで発見された足(なぜか霊長類のもの)のある巨大ヘビ。 クロちゃんたちがそのままでは苦戦するほど強いが、スネを叩かれるのが弱点。 もっとも、痛みが治まると、元に戻るどころか凶暴化する。 G-3/空港コンテナに隠されていたが、選ばれなかったため破棄された。 他の空港コンテナに隠されていた支給品と違い完全に生物であるのだが、なぜ支給されたかは不明である。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/5077.html
サイボーグクロちゃん2 ~ホワイトウッズの逆襲~ 【さいぼーぐくろちゃんつー ほわいとうっずのぎゃくしゅう】 ジャンル シューティングアクション 対応機種 ゲームボーイカラー(専用) 発売元 コナミ 開発元 KCE Japan、アイ・ティー・エル 発売日 2000年10月19日 定価 4,500円(税込) 判定 なし ポイント 前作から わずか7ヶ月 で登場した続編ところどころパワーアップしてるがゲームとしてはやはり薄いタイアップは一切なしで知名度薄所々追加要素はあるが、代わり映えは一切なし何故ホワイトウッズ サイボーグクロちゃんデビル復活!! / ホワイトウッズの逆襲 / 帰ってきた 概要 あらすじ 評価点 問題点 総評 その後の展開 概要 サイボーグクロちゃんのゲーム第2弾。前作から わずか7ヶ月で発売 という異例のスピードでの続編。 恐らくサイボーグクロちゃんの人気の旬を逃さないうちに出そうとしたであろうことがわかる作品、開発元も異なる。 ただ、ゲームシステムは前作を踏襲しており、横強制スクロールのアクションゲームというのはそのままで、基本システムは特に変わらない。 ホワイトウッズがボスであるものの、ステージはあっちこっち移動する形となっている。 そのため、デビルに乗り移られた敵がボスだった前作とは違い、事件と関係ない敵にバトルを挑まれることもある。漫画でもっとも話題を読んだ長編・異世界編のステージもある。 あらすじ クロちゃんにかつて助けられた子猫、ブッチが助けを求めにやってきた。 以前クロちゃんがやっつけたホワイトウッズが、逆襲しに襲いかかってきたというのだ。 気が乗らないクロちゃんだったが、ブッチ達に泣き落とされて仕方なく戦うことに。 しかし、意外にも激しい攻撃にクロちゃんもその気になり、打倒ホワイトウッズを目指すのであった。 評価点 前作とボスキャラをあまり被らせず、原作から多くのキャラを登場させたこと。 ただしその弊害としてある程度人気のあったキャラクターであるマタタビは、今回まったく登場しなかった。 雑魚敵は今回さらにバリエーション豊かとなった。特に異世界編は読者応募で登場しながらまるで活躍出来なかったサイボーグ・クランのメンバーが起用されている。 クロポンの種類がさらに増加。 その種類は400種類とされているが、前作と同じく元の武器に+されただけのものを1種類と扱っているものが多い。それでも種類自体は増えている。 背景の建物の耐久値が増加し、破壊率達成の難易度が高まった。 最強武器を使えば、前作同様ほとんど苦なく破壊出来るが、一応油断出来ない設定にはなった。 隠しキャラが増加。 相変わらずクロちゃんとミーくんしか基本は使えないが、クロちゃんはバリエーションが大幅に増加。 当時存在したB・Bカスタムクロちゃんという、コミックボンボン誌上などで公開された改造キャラが登場している。 さらに合体クロ・ミーといったアニメでやたら出番が増大した形態も登場。 ゲームの色がより鮮やかになった。 問題点 新システムなどは一切なく、キャラの追加とクロポンの追加以外に新要素がない。 それすら見栄えが変わるものが多いわけでなく、水増し感が否めない。 異世界編を導入しながら、当時のクロちゃんにおいて最強と言われた敵、異世界編のライバルキャラ・バイスが登場しなかった。ボンボン誌上においては「登場するらしい」と言われていたのにも拘らずである。 原作ではクロちゃんに倒されて破壊(死亡)されたため、検討の結果登場させられなかったということなのかもしれない。 ただ、そもそも異世界編ではストーリー終了後、新世界に人が全て移り住み、砂漠の海は崩壊したと目されるため、そもそも異世界を登場させることに無理があったとも言える。 しかし、その代用として登場したのが、苦し紛れ感見え見えなサイボーグ犬(一面のボスと同じ)なのはいかがなものか。 しかもストーリー上、異世界にまた飛ばされてしまったことはホワイトウッズが関与していない(今回も原作と同じくロミオのせい)ため、明らかに不自然である。 初期装備での破壊率100%達成がほぼ不可能となってしまった。 それどころかボーナスステージ登場基準となる70%も下手すると怪しいものとなっている。 逆に最強武器を使えばボタンを押しているだけで全て破壊出来てしまう。障害物だけ意識して良ければ余裕の100%もあり。所謂「俺つえー!」は出来るが……。 BGMが全般的に緊張感がなくなり、安っぽくなった。 ポップな曲調でほとんど占められてしまい、前作のように緊張感のある曲調のものはほぼなくなってしまった。 一応クロちゃんはギャグ漫画である部分も多いため、そちらに重きを置いたのだろうが、それだけの漫画ではないため賛否がより分かれる結果に。 総評 スピード発売ということもあって、前作からあまり変わり映えしない一作となった。一応武器や隠しキャラの増加で続編らしい追加要素をつけようとしている感は見える。 グラフィック自体は開発が違うことから特に使い回しされているというわけではないため、やっつけ仕事というわけでもない。 その後の展開 このゲームをもってサイボーグクロちゃんのゲームは展開されなくなり、アニメ放送も制作側のゴタゴタにより、翌年終了した。 それからサイボーグクロちゃんは、何故かパチンコ台化されるなど迷走したが、2年後『帰ってきたサイボーグクロちゃん』として新作が出るまでに至った。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2904.html
僕の名前はギーシュ・グラモン。 自慢じゃないが、成績優秀、眉目秀麗、完全無欠で将来有望な学園生徒なのだよ。 さあ、僕を殴って!(もっと) そんな僕の唯一の悩みといったらこの溢れ出る魅力。 僕は何もしていないのに遠乗りに誘われたりするのだよ。全く困った物だよね。 でも、いまではまったくそんな気にならないんだ。 何故なら、僕の部屋にはとても奇妙な使い魔が住み着いたから。 今日も僕は、自分の部屋にノックをせずに入ってしまった。 少し前まで一人部屋だったのだからしょうがないよね。 そして、部屋の中では僕より少し年下ぐらいの女の子が服を着替えていたのさ。 しかも、素敵な物体が見えるアングルで。 僕は絶句した。 「……いやああああああ!!」 「ドクロちゃん、キミ結構大きいん、うわあああああ……」 僕の叫びは、少女の突き出したトゲトゲの付いた鋼鉄バットで中断された。 彼女が、僕の左脇腹から右上腕にかけて振り抜いたからさ。 〈じゅばあああ!!〉という音がして僕の内臓や右腕が飛び散る。 そして僕の上半身(といっても、頭と左腕と右肩しかないけど)が後ろに倒れて転がったのだよ。 彼女はとても恥ずかしがりやのようだね。 「きゃ、ごめんなさぁいギーシュ君!」 彼女は可愛らしい声で言う。そして鋼鉄のバットをくるくると回しだしたのさ。 ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー♪ 赤黒い僕の肉塊は、キラキラした魔法をまといながら、元に戻っていく。 僕は治ったお腹を触りながら言う。 「いきなり撲殺するなんて、酷いじゃないか!」 ドクロちゃんは、ほっぺを膨らませる。 「いきなり部屋に入ってくるギーシュ君が悪いんだよッ!」 僕はため息をついた。 実は彼女、未来からやってきた天使なのだよ。 名前はドクロちゃん。 召喚した時に彼女は言った。 「ギーシュ君、キミはこれから虚無に目覚めるんだよ。虚無は危険なんだよ、人がいっぱい死ぬんだから。だからボクは天界から来たんだよ!」 僕は驚いた。 「ほ、本当なのかい?」 ドクロちゃんは僕を見ずに。 「きっと目覚めるよ……多分」と言った。 なんてことだ。僕のほうを見れもしないなんて……なんて重い話なんだ。 少し(きっと)(多分)に引っ掛かりを感じるけど。 「だから、これから魔法を勉強したり、使ったらダメ!」 と、言われたのだった。 ――これはヒストリー、虚無のヒストリー。(二回言う意味は無し) 僕とドクロちゃんの日常を描いた愛と涙と血みどろの物語。 ちなみに同級生の皆は普通に使い魔を召喚した。ただし、ゼロのルイズは平民を召喚したようだね。 まったく、虚無は辛いよ。 次回予告 昼食中に僕が落とした物は……パンツ? 何で! 何でパンツなの!! 次回 決闘だよ!ドクロちゃん! ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー♪